一時停止で青切符を切られた帰り道、「これで帰化はダメになるのでは」と考えてしまう方は少なくありません。何回まで、何点までなら大丈夫なのか。先に答えを書くと、その線は公開されていません。
東京法務局の「帰化許可申請のてびき」には「交通違反がある人は帰化申請に影響が出る場合があります」とだけあります。素行(ふだんの行い)は、法務省の国籍Q&A(Q9)のとおり「犯罪歴の有無や態様、納税状況や社会への迷惑の有無等を総合的に考慮」して判断されます。点数表で機械的に決まるものではありません。だからこそ、運転の記録は正しく出して、聞かれたら説明できるようにしておくことが大切です。
交通違反について用意する書類は3つ
東京法務局の「帰化許可申請書に添付する書類(中国の方)」とてびきに出てくる、運転まわりの書類です。
| 書類 | 対象の人 | 取る場所・注意 |
|---|---|---|
| 運転記録証明書(5年間) | 運転免許を持っている人 | 自動車安全運転センター。発行後2か月以内のもの。結果が出るまでに再提出を求められる場合があります |
| 運転免許証(表・裏)の写し | 運転免許を持っている人 | コピーは2部。相談のときは原本も持参します |
| 運転免許経歴証明書 | 免許が失効した人、取り消された人(てびきは返納した人も含めています) | 自動車安全運転センター |
免許を一度も取ったことがない人は、運転記録証明書は要りません。てびきは「自動車運転免許証を持っている人」に提出を求めています。
運転免許経歴証明書は、名前が似ていて迷いやすい書類です。自動車安全運転センターの案内では「過去に失効した免許、取り消された免許又は現在受けている免許の種類、取得年月日等」を証明する書類で、同センターが発行しています。同じ案内によると、失効して3年(交通違反歴があれば6年)を過ぎた免許は証明できません。取れない書類があるときは、相談のときに法務局の担当者へ事情を伝えてください。東京法務局の添付書類一覧にも、そう書かれています。
運転記録証明書の申込み方とタイミング
申込み先は自動車安全運転センターの窓口か、郵便局(ゆうちょ銀行)です。申込用紙は警察署や交番にも置いてあります。専用アプリからのインターネット申請もできます。窓口でもその場ですぐには交付されないので注意してください。
東京法務局の「「運転記録証明書」の申込み方法」には、次のように書かれています。
- 手数料は1通800円(令和7年10月1日から変更)
- 郵便局で申し込むと、約2週間で免許証の住所に届く
- 有効期間は2か月。帰化申請の予定日の2〜3週間前になったら申し込む
- 免許を取ってから5年たっていない人も「5年間」で申し込む
早く取りすぎると期限切れで取り直しになり、800円がもう一度かかります。申請の日程が見えてから申し込むのが確実です。

違反歴がある人の準備と、申請後の違反
違反や事故の記録がある人は、日付と内容を自分のメモにまとめておきましょう。面接で聞かれたときに、証明書の記載と同じ内容を落ち着いて説明できます。聞かれやすい質問は「帰化申請の面接対策」にまとめています。
申請したあとに交通違反をしてしまったときは、隠さずに速やかに法務局の担当者へ連絡してください。てびきの「申請した後の注意事項」に、連絡が必要な例として「法令に違反する行為をしたとき(交通違反を含む。)」が書かれています。申請中こそ、いつも以上に安全運転です。
「無犯罪証明も要るの?」と気になった方は、「帰化に無犯罪証明は要る?」を読んでください。
証明書を待つあいだに、申請書の準備を
運転記録証明書はご自身で申し込む書類です。届くまでの約2週間に、履歴書や生計の概要の下書きを進めておくと、相談がスムーズです。KIKADIYのBasic(6,980円/人)では、履歴書・親族の概要・生計の概要を入力してPDFで出力できます。最終的な判断は管轄の法務局です。
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